高い技術を後に伝える
日本の伝統工芸では、後継者不足に悩んでいるものもあります。
あまりに熟達してしまったため、同じことができるようになるまで何年もかかってしまう、また途中で挫折してしまう方などが出てしまうということが原因のこともあります。
技術を一代で優れたレベルまで高めたとしても、それを引き継ぐ人間がいなければ、技術は次の世代にわたりません。
新亜光学工業では培ってきたノウハウを、余すところなく次の世代へ伝達していく事に力を注いでいます。
国内だけでなく海外拠点のスタッフにも、積極的にノウハウ伝達を行っています。
もちろん全てのノウハウを包み隠すことなく伝えてしまうと、時によっては漏洩し、他社へわたってしまう可能性もあるかもしれません。
しかしこの会社はそのことを心配はしていません。
かえって技術が同業他社に伝わることが、業界全体を成長させるきっかけになると考え、その方がより豊かな未来へと導くことができると考えているのです。
妥協しない仕事ぶり
カメラのレンズユニットやシャッターユニットをはじめ、海底で海外と通信をつなげるための堅牢なケーブル、SDGsを意識した太陽光パネルなど、新亜光学工業が手掛ける製品は多岐にわたります。
すべて、精密な作業や技術が必要とされるハイスペックな工業製品たちです。
精密な備品を組み合わせて作り上げる精密機械の開発や製造は、ちょっとでも部品のサイズがずれていれば、組み立ての際にエラーとなってしまします。
ミリ単位、それ以下の細かな単位での正確さが要求されます。
そのような地道な作業であっても一切妥協をせず、一つ一つ積み上げていった結果として、ハイクオリティな精密機器が出来上がるわけです。
この作業には、非常に忍耐力と集中力を要します。
連日集中力を高め、細かい作業を続けていては体力的にも精神的にも疲弊してしまいます。
肉体や精神の疲労はミスにつながります。
新亜光学工業株式会社では、積極的に社員に休暇を取らせるように管理職にも指導しています。
健全な肉体と精神で、ベストな成果物を作る。
これが、高い技術力を維持する秘訣でもあるようです。